The Statue of Liberty 自由の女神
こんにちは。
こどもと大人の英語リーディング のマリアです。
今日は某学会地方支部の絵本を使った授業作りをテーマにしたセミナーに行って来ました。
講師の先生はとても元気で楽しくて感じのよろしい方でした。
ただ残念だったのは、現場の現状を正しく把握していらっしゃらなかったこと。
私も決してすべてを把握できるわけもありませんが、講師の先生の言う現状は少なくとも私が知っている限りではかなりズレがあると思いました。。
そもそもの前提がズレていれば物事を組み立てても、それは現実にそぐわないものであり陳腐なものになってしまいます。
また残念なことに取りようによっては差別的な発言があり、もちろんご本人は意識していらっしゃらなかったと思いますし、プロとしての自負からだったものと思われますが...
先生のおっしゃるように「こどもの心を動かす」ということが目的であれば、様々な人が様々な方法で可能だと思うんです。
ですから、どの人のやり方が正解で、どの人のやり方は不正解、ということはできないと思います。
目的・目標からどれだけブレないかということが大切になると思うのです。
などと自戒的にいろいろ考えたのでした。
私は英語の絵本を読むって、実はけっこう難しいと思っています。
たとえば、単語。
3歳くらいから対象の絵本でも、未だに新出単語に出会うことがあります。
学校では習わないような単語が結構出て来るのです。
それから、読み。
韻を踏んだものがタイトルを始め本文にも多々登場することがあります。
これが読めれば(言えれば)音遊びのようでとても楽しいですよね。
でも、音の認識力が高い子どもは別かもしれないけれど、普通は未知の英語の音をそうそううまくは言えません。
たとえばフランス語でも何でもいいけれどあまり馴染みのない言語を「さあ、リピートしてみて!」と言われてスラスラッと言えますか?
大人や第一言語(母国語)をある程度習得した子どもには殊の外難しいのです。
作者の意図する読みの楽しさを理解できないかもしれません。
そして、文化や倫理観、宗教観の違い。
これは大人でも、いや大人だからこそ受け入れ難いことがあるかもしれません。
これは英語そのものの問題ではありませんが、まずは違いがあることを分かることから始める必要があると思います。
そして言語と文化や倫理・宗教観は密接に関わっているということにいつか気がつくことがあるかもしれません。
でも、なんだかんだと言って、それでも私は英語絵本をみなさんにお勧めします。
だって楽しいですもん。まずはそれだけの理由でダメでしょうか...
この楽しさを知ってもらいたいので、まだまだ足りないかもしれないけど全力で英語を読みたい人を応援したいと思っています。(自分も含めてね。)
私の英語リーディングの目的は「英語を読んで楽しむ」、その時々の目的は「共感」ですかねぇ。
「オマケ」で英語力がつくことが理想です。
で、今日の1冊です。
The Statue of Liberty 自由の女神
総語数: 438語
The Statue of Liberty (Step into Reading)
- 作者: Lucille Recht Penner
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1995/07/10
- メディア: ペーパーバック
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自由の女神像は小学生や中学年くらいになると少なくとも写真やテレビで見たことがあるくらいの子はたくさんいます。
でもこれがフランスから贈られたものだったとか、どのように運ばれたか、どのように建造されたか、実はこれにはモデルがいたとか、意外に知られていないことが多いですよね。
かくいう私はどれ一つ知りませんでした。
とても勉強になりました。
また私には文字が大きくて見やすいのもありがたかったです。^^;
ノンフィクションもこんなにおもしろいんですね~!!
ちょっと儲けた気分です。